
ダイエットに流行りはつきもので、一時期巷はオイルブーム。アマニ油、エゴマ油など、スーパーの陳列棚にはいろんなオイルが並んでいますよね。
油というと「健康に悪い」とか「太りそう」といったイメージがあるのではないでしょうか。ですが油は、実はダイエットに効果があることをご存知ですか?
そして、さまざまな種類がある油のなかでも、ダイエットにお勧めなのがココナッツオイルです。
今回は「ココナッツオイルで痩せるは本当か?」を検証したいと思います。
■油の種類は大きく2つ

まず、油には「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」という分類があります。
一般的に常温で液体をしているのが「不飽和脂肪酸」。植物油や魚油に多く含まれ、体に良いと言われるDHAやEPAなどが代表的です。
また、常温で固形をしているのが 「飽和脂肪酸」。バターやお肉の脂身はまさに飽和脂肪酸の塊です。 動脈硬化の原因にもなりますので、摂り過ぎには気を付けましょうと日頃から言われる「脂」です。
では、ココナッツは「植物」なので「不飽和脂肪酸」?と思いきや、ココナッツオイルは「飽和脂肪酸」なんです。その証に常温(25度以下)では白く固まった状態になるんです。
■ココナッツオイルは「優秀」オイル!そのわけとは?

先述した通り、ココナッツオイルは「飽和脂肪酸」。ということは体に悪いのではないか?と思いますよね。いえ、ココナッツオイルは「優秀」オイル!その理由は分解のされやすさにあります
飽和脂肪酸は「短鎖脂肪酸」「中鎖脂肪酸」「長鎖脂肪酸」という、結合している炭素の数によっても分類がされます。この鎖の長さが非常に重要。短ければ短いほど分解が簡単です。
「短鎖脂肪酸」は人体のあらゆる生理調整機能に関わり、健康維持に欠かせない成分ですが、これは合成や分解がほとんど体内の代謝で行われています。
そこで注目したいのが「中鎖脂肪酸」。
分解が簡単なので体内での吸収と代謝が早く、脂肪になりにくいと言われています。この性質が『痩せる油』とされ「中鎖脂肪酸」はダイエットにいいと注目されているんですね。
「中鎖脂肪酸」を含むのは、ココナッツオイルとパーム油(アブラヤシを原料とした油)。
特にココナッツオイルには約50%も中鎖脂肪酸が含まれているんです。まさに「ダイエットに最適」なオイルです。
普段お使いの油やバターなどをココナッツオイルに置き換えることで、美味しく食べながらダイエットや健康維持をしてみてはいかがでしょうか。※ココナッツオイルだけを大量摂取する方法はオススメしませんのでお気をつけください。