スキンケアなどの化粧品によく使われる成分の中には、「アレルギーを発症する可能性のある成分」があることをご存じでしょうか?
健康な肌をキープするためにはアレルゲン(アレルギーを発症する可能性のある成分)とうまく付き合っていくことが大切。
VMVは、アレルゲンをできる限り排除し、お肌に優しいスキンケア化粧品をみなさまに提供し続けるために、これまで進化を続けてきました。
今回は、「化粧品とアレルギー」の関係について紹介してみたいと思います。
■実はとても分かりにくい?日本の化粧品成分表示
以前、化粧品のパッケージラベルには102種類の「アレルギー等の肌トラブルを起こす恐れのある成分」を表示する義務が薬機法で定められていました。
これを"表示指定成分"といい、アレルギーを起こしやすい成分として比較的有名なパラベンや、香料、合成界面活性剤、酸化防止剤、防腐剤などが含まれています。
この"表示指定成分"は、制定されたのはいまから40年も前のこと。
それから現在まで、医薬や美容の成分・技術はどんどん進化を重ねています。
そうした観点から考えると、たとえ"表示指定成分"に含まれていない成分だったとしても「アレルギー等の肌トラブルを起こす成分」が含まれている可能性が十分にあるのです。
その後、薬事法は2001年に改定され、「全成分を表示すること」が義務づけられました。
しかし、全成分表示になったことで「アレルギー等の肌トラブルを起こす恐れのある成分」が分かりにくくなり、医科学的知識のない消費者からすると、成分の表示を正しく読み解くのがむずかしくなった、とも言われています。
■「天然成分=安全に使える」は本当?
「天然成分」や「植物由来」といったことを前面に出して、商品開発や宣伝をしている化粧品をよく見ますよね。しかし、「天然成分=安全に使える」「植物由来成分=肌にやさしい」なのでしょうか?
実は、そうではない場合もあるんです。
たとえば、オーガニックコスメでよく見かける"イランイラン"や"ティーツリー"などは、海外ではアレルゲン(アレルギーを引き起こす可能性のある成分)として挙げられています。さらに、"ペパーミント"や"ラベンダー"などの植物油は、精製度が低く不純物が含まれていることがあり、そうした不純物がアレルゲンになることも。
「アレルギーを引き起こさない」「肌トラブルを起こさない」
そうした観点で見ると、天然成分や植物由来の成分が「肌に良い成分」だとは言い切れないこともあるんですね。
■時代と共に進化し続ける VMVのスキンケア
VMVが始まった当初は、10種類のアレルゲンを除去した化粧品を販売していました。その後、2010年にはアメリカ・ヨーロッパの2つの皮膚科学会の派生機関(NACDGとESSCA ※2)で挙げられているアレルゲンのうち、化粧品で使用される76種類のアレルゲンを除去した商品へとリニューアル。
2022年現在は、109種類のアレルゲンを排除の対象としています。
化粧品やアレルゲンの種類は時代とともに多様化し、日々更新されていきます。同時に、技術や環境も刻一刻と変化していきます。そうした大前提を認識して、正しい情報を得ながら化粧品を選ぶことが、アレルゲンとうまく付き合っていくために大切なことです。
わたしたちVMVは、最新の臨床データをもとにできる限りアレルゲンを除去し、さらに、公正な情報開示をすることをモットーに商品開発をしています。接触皮膚炎の研究成果をベースに開発を重ねながら、 海外の皮膚炎研究機関が提唱するアレルゲンリストがアップデートされるたび今後もバージョンアップしていきます。
日ごとに進化を続けるVMV製品が、あなたのお役に立つことを願っています。
※1.北米接触皮膚炎共同研究班(NACDG)
Zug KA, Warshaw EM, Fowler JF, Maibach HI, Belsito DL, Pratt MD, et al. Patch-test results of the North American Contact Dermatitis Group 2005-2006. Dermatitis. 2009;20(3):149-60
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19470301
※2.ヨーロッパ接触皮膚炎監査システム(ESSCA)
Uter W, Ramsch C, Aberer W, Ayala F, Balato et al. The European baseline series in 10 European countries. 23005/2006 ? Results of the European Surveillance System on Contact Allergies (ESSCA). Contact Dermatitis. 2009;62:31-38
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25639629